お仕事関係

【ダブルワーカーは要チェック!】ダブルワークの場合は社会保険は両方で加入する?

現在副業を許可する会社も増加しており、ダブルワークをする方が増加しています

一方で「社会保険の適用拡大」による社会保険の加入条件変更により、社会保険に加入しなければならない方も増えています

ダブルワーカーさんで両方の会社で社保加入対象になってしまった場合、社会保険はどのようにしたら良いのでしょうか?

社会保険って何?

社会保険制度とは、社会生活の中で起こるかもしれない様々なリスクに備えるための、公的な保険制度です

国や公的な団体が保険者として運営し、会社員や公務員を被保険者として、万一の際に給付を行う仕組みです


リスクには病気やケガ、老齢、介護、失業、労働災害などがあり、それぞれのリスクに応じて健康保険、厚生年金保険、介護保険、雇用保険、労災保険の5種類があります

詳しくはコチラ
社会保険って何?加入すると損ってホント?

社会保険加入者が増加していますが、社会保険とは何か?加入すべきなのか? 迷われている方も多いかと思います 社会保険とは何か、加入条件、加入のメリット等をお話しします 社会保険とは? 社会保険制度とは、 ...

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社会保険適応拡大って何?

「社会保険適用拡大」とは、会社の社会保険(健康保険・厚生年金保険)の加入条件を緩和して加入できる人の範囲を広げる取り組みのことです

社会保障を受けられる人を増やすため、国が行っている施策のひとつです

社会保険に加入する人が増えると社会保障が手厚くなります

例えば将来の年金がその一つです

日本は少子高齢化により年金受給者が増えて、それを支える現役世代の人口が少なくなっていますよね

政府は社会保険の対象者を増やして、現役世代の負担を減らそうと進めているのがこの「社会保険適用拡大」です

社会保険適用拡大は段階的に進んでおり、2022年10月に行われ、2024年10月にも行われる予定です

パート・アルバイトの方の中でも、社会保険適用拡大によって条件が緩和されると加入対象となる可能性があります

おさらい
2024年10月から変更!社会保険適用拡大って何?パートも扶養から外れるってホント?

「社会保険適応拡大」というワードを耳にしたことがありますか? 2022年10月にも条件が変更され、2024年10月にも変更される予定です。 扶養の範囲内で働きたい方も、社保加入対象になってしまう場合が ...

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ダブルワークの場合の社会保険

ダブルワークで一方の会社でのみ社会保険の加入条件を満たした場合は、貢献を満たしている会社でのみ加入すれば大丈夫です

両方の会社で社会保険の加入条件を満たした場合、メインで勤務している会社のみ加入すればいい!

…と思っている方もいらっしゃるかもしれません

しかしこれは間違いです

両方の会社で社会保険の加入条件を満たした場合は、両方の会社で社会保険に加入します

保険料は両方の会社での収入を合算して決まります

そして、保険料の負担額は、給与額に応じてそれぞれの勤務先で按分します

副業をしている場合は?

フリーランスで業務委託等「事業所得」の場合は、社会保険に加入する必要はなく、収入も社会保険料の計算に含みません

しかし企業で勤務し「給与所得」がある場合は、社会保険の加入条件を満たすと社会保険に加入しなければなりません

社会保険料は給与に応じてそれぞれの勤務先で按分します

2社以上で社会保険に加入すると年金事務所に「健康保険・厚生年金保険 被保険者所属選択・二以上事業所勤務届」を提出し、勤務先にバレますのでご注意を

2社以上で社会保険に加入する手続きはどうしたらいい?

2社以上で社会保険に加入する場合、「健康保険・厚生年金保険 被保険者所属選択・二以上事業所勤務届」を、選択する事業所の所在地を管轄する事務センター(年金事務所)に提出します

二以上事業所勤務の事実が発生してから原則10日以内に提出する必要があります

提出方法は電子申請、郵送、窓口持参の3種類です

出典:日本年金機構「被保険者が複数の適用事業所に使用されることになったとき」

まとめ

社会保険適用拡大により、ダブルワーカーの方も増加し、社会保険加入対象の方も増加しています

社会保険はメインの勤務先でのみ加入すれば良いと思っている方もいらっしゃるかと思いますが、2社で加入が必要で、手続きも必要ですのでご注意ください

2社以上で加入を希望しない場合は社会保険加入条件を満たさないようにシフト調整をお願いいたします

最後まで読んでいただきありがとうございました

※2023年8月時点の情報です

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