入社時に会社と結ぶ「雇用契約書」
「署名して」と言われるがままにサインをしていませんか?
雇用契約書の中身を今回は見ていきます
雇用契約は口約束でも成立する!?
雇用契約自体は口約束でも成立します
従業員「働きます」
会社「賃金を払います」
この約束で効力が発生します
労働条件通知書は書面通知
入社の際、労働条件を書面で労働者に渡すことは労働基準法で使用者に義務付けられています
これが「労働条件通知書」です
できるだけ書面で交わすことを求められています
しかし、一方的な通地で労働者の署名や押印がないため、労働者が内容を承諾しましたという証拠にはなりません
雇用契約書
労働条件通知書は労働者承諾の証拠にならないため、多くの会社では労働条件通知書の項目を満たした「雇用契約書」を作成して署名していただいていることが多いです
トラブル防止のためにも作成されています
雇用契約書の記載項目
雇用契約書には必要な項目があります
さらに「絶対的明示事項」と「相対的明示事項」の2種類に分けられます
絶対的明示事項→必ず明示しなければならない事項
相対的明示事項→定めがある場合には必ず明示しなければならない事項
絶対的明示事項
- 労働契約の期間
- 就業の場所と業務内容
- 賃金(退職手当および臨時の賃金は除く)の決定、計算および支払い方法
- 賃金の締め切りと支払い時期
- 昇給
- 始業・終業時刻
- 所定労働時間を超える労働の有無
- 休憩時間、休日、休暇
- 交代制で就業する場合の就業時転換
- 退職(解雇の事由を含む)
相対的明示事項
- 退職手当
- 臨時賃金
- 労働者負担の食費や作業用品(まかないやユニフォーム)
- 安全衛生
- 災害補償や業務外の傷病扶助
- 表彰や制裁
- 求職
業務内容や就業場所は入社後に変更される可能性があります
チェックしてほしい項目
求人票や面接時の情報とあっているかどうか、まず入社時にチェックしてください
チェック項目
- 入社日・契約期間
- 就業場所
- 賃金
- 休日
疑問点がある場合は署名する前に確認しておきましょう
まとめ
雇用契約書は有期雇用の場合、一定期間で契約更新を行っています
雇用契約書は「就労証明書」を作成する際にも使用することがあります
保育園に預けるための証明書を書いてもらいたい!ということもあるかと思いますので、雇用契約書は必ず提出しましょう
内容を見てみると難しく感じてしまうかもしれませんが、一度よく読んで、ご不明点があれば聞いてみてください
最近はペーパーレスの雇用契約書も増えておりどんどん進化しています
最後まで読んでいただきありがとうございました
※2023年4月時点の情報です